明治神宮は、東京都渋谷区に鎮座し、明治天皇と昭憲皇太后をおまつりする神社です。
原宿駅のすぐ近くにありながら、鳥居をくぐると広大な杜が広がっています。御社殿だけでなく、明治神宮御苑や清正井、大鳥居、夫婦楠など、境内には多くの見どころがあります。
わたしは2021年、2023年、2024年と複数回参拝し、御朱印をいただいたり、御苑や清正井を訪れたりしてきました。
この記事では、明治神宮の御祭神や御由緒をはじめ、実際に参拝して見てきた見どころ、明治神宮御苑や清正井、御朱印、参拝時間、アクセスなどを紹介します。
明治神宮とは|御祭神と御由緒
明治神宮は、大正9年(1920年)に創建されました。
まずは、基本情報と御祭神、創建の背景から見ていきます。
明治神宮の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 明治神宮 |
| 読み方 | めいじじんぐう |
| 所在地 | 東京都渋谷区代々木神園町1-1 |
| 御祭神 | 明治天皇・昭憲皇太后 |
| 創建 | 大正9年(1920年)11月1日 |
| 境内 | 約70万平方メートル |
| アクセス | 原宿口(南口)・代々木口(北口)・参宮橋口(西口)の3つの入口あり。 各入口から御本殿まで徒歩約10分 |
| 駐車場 | 参拝者駐車場あり(カーナビ設定は代々木1-1-2) |
| 電話番号 | 03-3379-5511 |
| 公式サイト | 明治神宮公式サイト |
※2026年8月確認。開門・閉門時間は月によって異なります。
御祭神は明治天皇と昭憲皇太后
明治神宮では、第122代天皇の明治天皇と、その皇后であった昭憲皇太后を御祭神としておまつりしています。
明治天皇は明治45年(1912年)、昭憲皇太后は大正3年(1914年)に崩御されました。
「明治神宮」という名前から明治時代からある神社のように感じますが、創建されたのはお二方が崩御された後の大正時代です。
明治神宮が創建された背景
明治天皇と昭憲皇太后の崩御後、両御祭神の御遺徳を長く敬い慕いたいという声が国民の間で高まりました。
その後、御祭神とゆかりの深い代々木の地に明治神宮が創建され、大正9年(1920年)11月1日に鎮座祭が行われました。
明治神宮の見どころを参拝レポート
明治神宮は御社殿だけでなく、参道や境内にもさまざまな見どころがあります。
ここでは、実際に参拝したときの体験も交えながら紹介します。
約10万本の木からつくられた明治神宮の杜
明治神宮の境内に入ると、木々に囲まれた参道が続きます。
この杜は、昔からそのまま残っていた自然林ではありません。
明治神宮の創建にあたり、100年後を見据えた「永遠の杜」を目指して、全国から奉献された約10万本の木を植えてつくられました。
造営には、のべ約11万人の青年が勤労奉仕として参加しています。
創建以前は、現在の御苑一帯を除くと畑が多く、荒れ地のような景観も広がっていたとされています。
今では自然の森のように木々が育っていて、長い年月をかけて現在の鎮守の杜になったことが伝わってきます。

南参道第一鳥居|2022年に建て替えられた新しい鳥居
原宿口から南参道へ入ると、最初にくぐるのが南参道第一鳥居です。
現在の鳥居は、明治神宮鎮座百年記念事業の一環として建て替えられ、2022年7月4日に新しくなりました。新しい鳥居には国産杉が使われています。
✿ 参拝時の様子
わたしが2021年に参拝したときは、まだ建て替え前の鳥居でした。2023年に再び訪れると、新しい鳥居に変わっていました。

同じ場所を何度か訪れると、こうした境内の変化に気づけることがあります。
日本一の大きさを誇る木造明神鳥居「第二鳥居」
南参道と北参道が合流する場所に立つのが、第二鳥居です。
高さ12m、幅17.1m、柱の直径1.2m、重さ約13トンあり、明治神宮では木造の明神鳥居として日本一の大きさと案内されています。

現在の第二鳥居は2代目で、台湾の丹大山で見つかった樹齢1,500年を超える檜を使い、1975年に完成しました。
2022年に建て替えられた南参道第一鳥居とは別の鳥居です。
御社殿と夫婦楠
参道を進んだ先、明治神宮の境内ほぼ中央にあるのが御社殿です。創建当時の御社殿は戦災で焼失し、現在の本殿は昭和33年(1958年)に復興されました。

御社殿の前で目を引くのが、注連縄で結ばれた2本のクスノキ「夫婦楠(めおとくす)」です。明治神宮が創建された1920年に植えられたもので、両御祭神が仲睦まじかったことから、夫婦円満や家族の健康、良縁を願う方にも親しまれています。

2本の楠の間から御社殿の方向を拝むとよい、という話もあります。明治神宮公式の参拝作法ではありませんが、そうした見方で夫婦楠に注目される方もいらっしゃいます。
✿ 参拝時の様子
2024年に参拝した際には、ちょうど神前結婚式の一行に出会う機会がありました。明治神宮では現在も神前結婚式が行われていて、いつでも見られる光景ではないので、わたしにとっても心に残るひとときとなりました。

酒樽とワイン樽が並ぶ参道
南参道を歩いていると、ずらりと並んだ酒樽とワイン樽が目に入ります。
日本酒の酒樽と洋酒のワイン樽が向かい合うように並ぶ景色は、明治神宮の参道でも目を引く場所です。

ワイン樽は、明治天皇が西洋文化を積極的に取り入れ、葡萄酒を好まれたことにちなみ奉納されています。
2006年にブルゴーニュ地方からワイン樽が奉納され、その後も奉納が続いています。

日本酒とワインが並ぶ景色から、明治時代の日本と西洋文化との関わりにも触れられます。
亀石とさざれ石|境内で見つけたい石の見どころ
明治神宮の境内には、亀石やさざれ石など、歩きながら探してみたい”石の見どころ”もあります。
亀のような形に見えることから「亀石」と呼ばれ、テレビ番組などではパワースポットとして紹介されることもあります。石のまわりを時計回りに3周するとよい、という話もありますが、これは明治神宮公式のご利益として案内されているものではなく、あくまで一般に広まっている楽しみ方の一つです。
石に触れる場合は、現地の案内や禁止事項があれば、そちらに従いましょう。
もう一つ、日本文化とのつながりで見ておきたいのが「さざれ石」です。
「さざれ石」は、国歌「君が代」の「さざれ石の巌となりて」という一節でもおなじみですね。もともと「細石(さざれいし)」は、小さな石を意味する言葉です。
国立国会図書館のレファレンス協同データベースで紹介されている資料には、1962年に岐阜県春日村から明治神宮へ約1トンのさざれ石が贈られた記録が残っています。
わたし自身、明治神宮には何度か参拝していますが、亀石とさざれ石は見逃していました。
境内には見どころが点在しているので、気になる場所があるときは、参拝前に位置を確認しておくと見つけやすいです。
参考: 国立国会図書館「レファレンス協同データベース|『さざれ石』についての資料はあるか」 / 明治神宮 社報『代々木』平成30年新年号
明治神宮御苑と清正井を歩く
御本殿への参拝とあわせて、時間に余裕があれば明治神宮御苑にも足を延ばせます。
明治神宮御苑とは
明治神宮御苑は、現在の鎮守の杜がつくられる以前から歴史を持つ場所です。
江戸時代初期以来、加藤家や井伊家の下屋敷の庭園として使われ、明治時代には宮内省の所管となって「代々木御苑」と呼ばれました。
昭憲皇太后もたびたび訪れた、御祭神ゆかりの場所です。

御苑内には、清正井、菖蒲田、南池、隔雲亭、お釣台などがあります。
入苑には御苑維持協力金が必要で、2026年8月確認では500円です。
菖蒲田と南池
御苑には、花菖蒲で知られる菖蒲田があります。
明治神宮公式サイトによると、花菖蒲は明治天皇が昭憲皇太后のために植えさせられたもので、明治36年(1903年)に植えられたとされています。
現在は約150種・1,500株の花菖蒲が植えられ、6月上旬〜中旬頃が見頃と案内されています。
開花時期はその年の気候によって変わるので、花菖蒲を目的に訪れる場合は、公式サイトの「花菖蒲ダイアリー」で開花状況を確認しておくと安心です。
菖蒲田の近くには南池もあります。
清正井|加藤清正が掘ったと伝えられる井戸
明治神宮御苑の奥にあるのが、清正井(きよまさのいど)です。
昔から加藤清正が掘った井戸として伝えられていますが、明治神宮公式サイトでは、実際に清正が掘ったかどうかは不明とされています。

この場所は江戸時代に加藤家の下屋敷があったことがわかっていて、周辺には清正にまつわるさまざまな伝説も残っています。
清正井は現在も湧水が続いていて、明治神宮公式によると、水温は四季を通じて15℃前後、湧水量は毎分約60リットルです。
わたしが訪れたときは、水がとても澄んでいて、清らかな印象を受けました。日の光の加減なのか、少し青く見えたのも印象に残っています。

清正井は、一般のWebサイトやメディアで「パワースポット」として紹介されることもあり、かつては「写真を携帯電話の待ち受けにすると運気が上がる」と話題になったこともありました。
明治神宮のご利益と御祈願
明治神宮では、家内安全や厄祓、良縁祈願、心願成就、合格祈願など、さまざまな願いの御祈願を受け付けています。
- 家内安全
- 身体安全
- 厄祓
- 除災招福
- 心願成就
- 病気平癒
- 良縁祈願
- 必勝祈願
- 安産祈願
- 合格祈願
- 学業成就
- 就職成就
- 商売繁昌
- 社運隆昌
- 方位除
- 交通安全など
このほかにも、健康祈願や渡航安全、工事安全など、さまざまな御祈願があります。詳しくは明治神宮公式サイトで確認できます。
明治神宮のおみくじ「大御心」
明治神宮のおみくじは「大御心(おおみごころ)」と呼ばれています。
一般的なおみくじとは少し違い、「大吉」「吉」「凶」といった吉凶は書かれていません。
明治天皇の御製15首と昭憲皇太后の御歌15首、合わせて30首が選ばれ、それぞれに解説が添えられています。昭和22年(1947年)の正月から「大御心」として授与されるようになりました。

わたしも実際に大御心を引いたことがあります。
初めて見たときは、大吉や凶といった結果が書かれていないことが印象に残りました。吉凶を見て一喜一憂しなくてよいので、わたしは少し安心して引けるおみくじのように感じました。

御祭神のお言葉に触れながら、その意味を自分なりに受け止められるのも、大御心ならではの特徴です。
明治神宮の御朱印
明治神宮では御朱印をいただくことができます。
御朱印をいただける場所と受付時間
2026年8月確認では、御朱印は神楽殿前にある授与所「長殿」で受け付けています。
受付時間は9:00〜閉門までです。

日によって受付場所が変更される場合があるので、当日の案内も確認してください。
通常の御朱印の現在の初穂料については、今回確認した明治神宮公式サイトでは明確な案内を確認できませんでした。
実際にいただいた明治神宮の御朱印
わたしは2021年、2023年、2024年の参拝時に、それぞれ御朱印をいただいています。
わたしが参拝したときは、御朱印のみの場合は500円でした。

同じ神社を複数回訪れて御朱印をいただくと、そのときの参拝を振り返る記録にもなっています。
わたしが明治神宮でいただいたときの御朱印帳には、最初のページに御朱印があらかじめ直書きされていて、参拝当日に日付を入れていただきました。御朱印帳にはカバーも付いています。

明治神宮の参拝時間
明治神宮は、日の出とともに開門し、日の入りに合わせて閉門するので、月ごとに開門・閉門時間が変わります。
2026年8月確認の開閉門時間は次のとおりです。
| 月 | 開門 | 閉門 |
|---|---|---|
| 1月 | 6:40 | 16:20 |
| 2月 | 6:20 | 16:50 |
| 3月 | 5:40 | 17:20 |
| 4月 | 5:10 | 17:50 |
| 5月 | 5:00 | 18:10 |
| 6月 | 5:00 | 18:30 |
| 7月 | 5:00 | 18:20 |
| 8月 | 5:00 | 18:00 |
| 9月 | 5:20 | 17:20 |
| 10月 | 5:40 | 16:40 |
| 11月 | 6:10 | 16:10 |
| 12月 | 6:40 | 16:00 |
※最新の開閉門時間は明治神宮公式サイトをご確認ください。
御朱印受付や明治神宮御苑には、それぞれ別の時間が設定されています。
御苑は2026年8月確認で、
- 3月〜10月:9:00〜16:30
- 11月〜2月:9:00〜16:00
- 6月:8:00〜17:00
- 6月の土日:8:00〜18:00
となっています。
御苑や御朱印も予定している場合は、それぞれの時間も確認してから訪れると安心です。
明治神宮へのアクセス
明治神宮には、原宿口(南口)・代々木口(北口)・参宮橋口(西口)の3つの主な入口があります。
境内のほぼ中央に御社殿があり、各入口から御本殿まで徒歩約10分です。
原宿口(南口)からのアクセス
原宿口の最寄り駅は、
- JR山手線「原宿駅」
- 東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前〈原宿〉駅」
です。
駅から入口までは徒歩約1分です。
「原宿駅から徒歩1分」は明治神宮の入口までの時間なので、御本殿まではさらに歩きます。
代々木口(北口)からのアクセス
代々木口の最寄り駅は、
- JR山手線・JR総武線「代々木駅」
- 都営大江戸線「代々木駅」
- 東京メトロ副都心線「北参道駅」
です。
入口までは徒歩約5分です。
車で明治神宮へ入苑する場合も、代々木口を利用します。
参宮橋口(西口)からのアクセス
参宮橋口を利用する場合は、小田急線「参宮橋駅」が最寄り駅です。
駅から入口までは徒歩約3分です。
明治神宮の参拝にかかる所要時間の目安
明治神宮は、どこまで巡るかによって必要な時間が変わります。
わたし自身の参拝では、次のような滞在時間でした。
| 参拝時期 | 主な内容 | 滞在時間 |
|---|---|---|
| 2021年3月 | 参拝・御朱印・清正井 | 約95分 |
| 2023年3月 | 参拝・御朱印 | 約50分 |
| 2024年5月 | 参拝・御朱印 | 約70分 |
- 御社殿への参拝と御朱印で約50〜70分。
- 御苑・清正井まで巡ると約95分。
同じように参拝して御朱印をいただいた場合でも、立ち寄る場所や歩くペースによって滞在時間には差がありました。
御苑へ入り、清正井まで巡った2021年3月は約95分かかっています。
さらに亀石やさざれ石など境内に点在する見どころも巡る場合は、もう少し時間に余裕を持っておくと安心です。
わたし自身、何度か明治神宮を参拝していますが、亀石とさざれ石は見逃していました。
特に見たい場所がある場合は、事前に境内地図で位置を確認しておくと回りやすくなります。
※上記の所要時間は、わたしが実際に参拝した際の一例です。混雑状況や歩く速さ、立ち寄る場所によって変わります。
明治神宮の駐車場
明治神宮には車で入苑できますが、原宿口と参宮橋口から車で入ることはできません。
車の場合は代々木口から入苑します。
公式サイトでは、駐車場が混雑して入苑できない場合もあるので、なるべく公共交通機関を利用するよう案内しています。
一般参拝者向け駐車場の具体的な台数については、今回確認した公式情報では確認できなかったので、台数は掲載しません。
明治神宮についてよくある質問
まとめ|明治神宮の見どころを巡って参拝を楽しもう
明治神宮には、鎮守の杜や大鳥居、御社殿、明治神宮御苑、清正井など、多くの見どころがあります。
境内は広いので、御苑や清正井、亀石、さざれ石なども巡りたい場合は、事前に場所を確認し、時間に余裕を持って訪れると回りやすくなります。
公式情報と一般に広まっている話の違いも知りながら、自分が気になる場所を巡ってみてください。

