世田谷八幡宮は、東京都世田谷区宮坂に鎮座する神社です。東急世田谷線「宮の坂駅」から徒歩約1分と近く、豪徳寺からも歩いて約10分ほどで到着します。
境内には本格的な土俵があり、現在も秋季大祭で奉納相撲が行われています。源義家の戦勝にまつわる御由緒や、相撲との長い関わりも世田谷八幡宮ならではの特徴です。
わたしは2024年と2025年の元旦、2026年夏の3回参拝しました。元旦の混雑と通常期の様子を実際に見ているので、その違いもあわせてご紹介します。
この記事では、世田谷八幡宮の御祭神や御由緒、土俵や厳島神社などの見どころ、御朱印、初詣の様子、アクセスや駐車場について、公式情報と参拝体験をもとにまとめています。
世田谷八幡宮とは|御祭神と御由緒
世田谷八幡宮は、源義家が宇佐八幡宮の御分霊を勧請(かんじょう)したことに始まると伝えられる八幡宮です。現在も境内に土俵が残り、奉納相撲が受け継がれています。

世田谷八幡宮の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 世田谷八幡宮 |
| 読み方 | せたがやはちまんぐう |
| 所在地 | 東京都世田谷区宮坂1-26-3 |
| 電話番号 | 03-3429-1732(電話受付:9:00〜17:00) |
| 御祭神 | 応神天皇・仲哀天皇・神功皇后 |
| 創建伝承 | 寛治5年(1091年) |
| アクセス | 最寄り駅:東急世田谷線「宮の坂駅」から徒歩約1分 |
| 駐車場 | 参拝者駐車場あり |
| 公式サイト | 世田谷八幡宮公式サイト |
御祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后
世田谷八幡宮では、応神天皇(おうじんてんのう)・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)・神功皇后(じんぐうこうごう)の三柱をおまつりしています。
応神天皇は、八幡大神として広く信仰されてきた神様です。

源義家が創建したと伝わる御由緒
世田谷八幡宮の御由緒によると、寛治5年(1091年)、後三年の役から帰る途中だった源義家が、豪雨のため世田谷に十数日間滞在しました。
義家は戦勝を八幡大神の御加護として感謝し、豊前国の宇佐八幡宮から御分霊を勧請したと伝えられています。
勧請(かんじょう)とは、神様の御分霊を別の場所にお迎えしておまつりすることです。
このとき士卒に奉祝相撲を取らせたことが、現在まで続く奉納相撲の始まりとされています。
源義家による創建は、神社に伝わる御由緒として紹介されているものです。
吉良氏・徳川家康との関わりと現在までの歴史
天文15年(1546年)には、世田谷城主の吉良頼貞(後の頼康)が社殿を修築造営したと伝えられています。その際に奉納されたという備前雲次の太刀(たち)は、現在も世田谷八幡宮の社宝として伝わっています。
天正19年(1591年)には、徳川家康から旧領11石が朱印地として認められました。
明治5年(1872年)には郷社となり、一時「宇佐神社」と称しましたが、戦後に「世田谷八幡宮」の社名へ戻されています。
現在の社殿は、昭和39年(1964年)に改築されたものです。
世田谷八幡宮の見どころを参拝レポート
世田谷八幡宮の境内には、社殿だけでなく、奉納相撲が行われる土俵や力石、厳島神社などがあります。
世田谷八幡宮の社殿
朱塗りの鳥居をくぐり、参道を進んでいくと、明るい朱色の御社殿が見えてきます。
現在の社殿は昭和39年(1964年)に改築されたものと伝わっています。

2026年8月に訪れた日はよく晴れた暑い日でしたが、木々に囲まれた境内へ入ると、少し暑さがやわらいだように感じました。
元旦とは違って境内も比較的落ち着いていて、ゆっくり参拝できました。
風鈴も飾られていて、夏らしい涼やかな雰囲気がとても心地よかったです。

奉納相撲が行われる境内の土俵
境内には、世田谷八幡宮ならではの立派な土俵があります。

江戸時代に世田谷八幡宮の相撲が「江戸三相撲」の一つとして知られていたと、世田谷区の資料でも紹介されています。現在も9月の秋季大祭では奉納相撲が行われ、東京農業大学相撲部の学生が参加しています。
土俵の周囲には斜面を利用した観客席もあり、相撲が長く受け継がれてきた神社であることが境内からもわかります。
相撲・力比べの歴史を伝える力石
境内には、土俵だけでなく「力石(ちからいし)」も残されています。

力石は、昔の人たちが力比べに使った石のことです。世田谷八幡宮の力石には、文政13年(1830年)の年紀を持つものがあることが研究資料で確認されています。
力石に触れると勝運が上がるという話もありますが、世田谷八幡宮の公式サイトでは、そのような案内は確認できませんでした。
土俵とあわせて、相撲や力比べの文化を今に伝える見どころとして見ることができます。
厳島神社と弁天池
境内には、弁天池に囲まれた厳島神社があります。

御祭神は市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)です。
七福神の弁財天と同じ神様とされることから「弁天さま」とも呼ばれ、知恵・財福・子孫繁栄・海上安全のご利益があると世田谷八幡宮の公式サイトで紹介されています。
池をのぞくと、大きな鯉や亀の姿もありました。

高良神社と世田谷招魂神社
本殿の右奥へ進むと、高良神社と世田谷招魂神社があります。
高良神社の御祭神は高良玉垂命(こうらたまたれのみこと)です。

大正元年(1912年)に境内や氏子地域に散在していた天祖神社、金比羅神社、六所神社、北野神社などを整理合祀したものが、現在の高良神社です。
世田谷招魂神社は、日露戦争や太平洋戦争で亡くなった世田谷区域の戦没者をおまつりしています。
もともと世田谷1丁目にあった乃木神社の社殿を譲り受け、昭和31年(1956年)にこの地でおまつりしたとされています。

どちらも少し奥まった場所にあるので、本殿での参拝後は、気づきにくいかもしれません。わたしも見落としそうになったので、気になる方はぜひ、右手の奥まで進んでみてください。
世田谷八幡宮のご利益|必勝祈願や家内安全など
世田谷八幡宮では、家内安全、厄年祓、学業成就、病気平癒、必勝祈願などの御祈願を受け付けています。
このほか、安産、初宮詣、商売繁盛、方位除け、交通安全なども公式サイトで案内されています。
なかでも、源義家の戦勝にまつわる御由緒があり、現在も必勝祈願が行われています。東急電鉄の公式記事では、勝負運にまつわる神社としても紹介されています。
世田谷八幡宮の御朱印
2026年8月現在、世田谷八幡宮の御朱印は書き置きのみで、初穂料は500円です。

2026年8月に参拝した際、御朱印は直接のお書き入れはありませんでした。書き置きの御朱印が授与所前の箱に用意されていて、初穂料を御社殿前のお賽銭箱に納めていただく形でした。
✿ 御朱印をいただく前に
2026年8月の参拝時は、書き置きの御朱印が授与所前に用意されていました。初穂料は本殿のお賽銭箱へ納める形で、両替はできません。御朱印のみをいただく場合は、500円を用意しておくと安心です。

わたしが訪れたときは授与所に人がいらっしゃらなかったので、お札やお守りをいただきたい方はインターホンで対応していただく形でした。
※御朱印のみをいただきたい方は、両替ができないので小銭を用意しておくと安心です。
御朱印の初穂料・受付時間
通常期の御朱印・授与品の受付時間は、9:30〜16:00です。
2024年・2025年・2026年のお正月の授与所の受付時間は、以下の通りでした。
- 1月1日:0:00〜2:00/8:00〜17:00
- 1月2・3日:8:00〜17:00
- 1月4~8日:9:00〜16:00
- 1月9日以降:9:30〜16:00

2025年秋季大祭の授与所の受付時間は、9:30~21:00でした。
秋季大祭やお正月期間中は頒布時間が異なりますので、訪れる場合は最新の「公式X」を確認しておくと安心です。
お正月は限定御朱印を頒布
2025年・2026年の初詣期間中、1月中の御朱印は書き置きの限定御朱印のみでした。
授与時間も、通常期とは異なる時間帯が設定されています。
年度によって御朱印の内容や授与時間が変わる可能性があるので、初詣で御朱印をいただく場合は、事前に最新情報をご確認ください。
世田谷八幡宮の初詣|元旦に参拝したときの様子
わたしは2024年と2025年の元旦に世田谷八幡宮へ参拝しました。
どちらの年も参拝列ができていて、通常期とはかなり様子が違いました。

元旦の参拝列と待ち時間
2024年の元旦は12時頃に到着しました。
境内の外まで参拝列が伸びていて、並び始めてから参拝できるまで約40〜50分かかりました。


2025年の元旦も、30分以上は並んだ記憶があります。
待ち時間は年や時間帯によって変わりますが、わたしが元旦の昼頃に参拝したときはこのくらいでした。
✿ 参拝してわかったこと
2026年8月の平日は比較的落ち着いて参拝できましたが、2024年・2025年の元旦は参拝列ができていました。2024年元旦の昼頃は、参拝まで約40〜50分かかりました。
初詣時の駐車場
2024年の元旦は12時頃に到着すると、参拝者用駐車場は満車で、近くのコインパーキングを利用しました。
2025年は12時30分頃に到着し、このときは運良く参拝者用駐車場に停めることができました。
お正月の期間は駐車場も混雑するので、公共交通機関を利用するのが安心です。
2024年の元旦に見かけた屋台
元旦には、屋台も出ていました。

当時確認した価格は、たこ焼き600円、焼きそば500円、バナナチョコ300円、甘酒300円、わたあめは1本300円・1袋600円でした。
屋台の内容や価格は変わる可能性がありますが、2024年元旦と2025年元旦は同じ内容の屋台が出店していました。
わたしが元旦に訪れたときは、世田谷八幡宮のお隣にあるたこ焼き屋さん『たこ坊 宮坂店』にも行列ができていましたよ。
世田谷八幡宮の参拝時間と授与所の受付時間
2026年8月現在、境内の開門・閉門時間については、世田谷八幡宮公式サイトで明確な案内を確認できませんでした。
御朱印やお守りなどの授与品は、通常9:30〜16:00に頒布されています。
正月や秋季大祭などは、受付時間が変わる場合があります。
世田谷八幡宮へのアクセス
世田谷八幡宮の最寄り駅は、東急世田谷線の『宮の坂駅』。改札を出れば徒歩1分ほどで、思いのほかあっという間に到着します。
駅からとても近いので、アクセスしやすい神社です。
宮の坂駅から徒歩約1分
小田急線を利用される方は、「豪徳寺駅」から世田谷八幡宮まで徒歩約10分です。近くの世田谷線「山下駅」へ乗り換えて「宮の坂駅」まで向かうルートもあります。
渋谷方面からは、田園都市線「三軒茶屋駅」で世田谷線へ乗り換えられます。
豪徳寺(寺院)から徒歩で一緒に巡れる
世田谷八幡宮は、招き猫で知られる豪徳寺からも近く、世田谷区公式観光コースでは徒歩約7分と案内されています。
わたしも2026年夏は、豪徳寺と世田谷八幡宮を同じ日に参拝しました。どちらにも参拝者用駐車場があり、車でも巡ることができました。
世田谷八幡宮の駐車場
世田谷八幡宮には参拝者用駐車場があります。

公式サイトでは台数や料金までは確認できませんでしたが、2026年8月に現地で確認したところ、一般車用16台、車椅子用1台の駐車スペースがありました。
平日の通常参拝時は駐車場に余裕があり、無料で利用できました。
一方、初詣や祭礼などは駐車場が混雑しますので、心配な方は公共交通機関を利用するのが安心です。
駐車場の状況は今後変わる可能性もありますので、訪れる際は最新情報もあわせてご確認ください。
世田谷八幡宮のよくある質問
まとめ|奉納相撲の土俵が残る世田谷八幡宮を参拝して
世田谷八幡宮は、源義家の御由緒と奉納相撲の歴史が伝わる神社です。
境内には土俵や力石が残り、相撲や力比べとの長い関わりを感じられます。現在も秋季大祭では奉納相撲が受け継がれています。
宮の坂駅から徒歩約1分と近く、豪徳寺とも徒歩圏内なので、世田谷線沿線で寺社巡りを楽しめます。
元旦は参拝列や駐車場が混雑することもあるので、初詣では時間に余裕を持って訪れると安心です。
御朱印や授与時間、祭礼の日程などは変更される場合がありますので、訪れる前に最新の公式情報もご確認ください。
周辺であわせて寺社巡りを楽しみたい方は、招き猫で知られる豪徳寺の参拝レポートも参考にしてみてください。
また、世田谷線沿線でもう一社巡るなら、吉田松陰ゆかりの松陰神社の参拝レポートもあわせてどうぞ。

